ペット火葬・葬儀の費用相場は?体重別料金と自治体・民間の違いを解説

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本記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。広告の有無にかかわらず、料金、法令、自治体制度については公式情報を確認したうえで掲載しています。特定の事業者を推奨するものではありません。

料金・制度の確認日
民間事業者の料金:2026年8月15日(ペット葬儀110番の3プランのみ2026年7月19日)
自治体の制度(政令指定都市4市):2026年8月12日
自治体の制度(その他):2026年8月15日
料金や受付状況は変更されることがあります。実際に依頼する際は、公式サイトまたは窓口で最新情報をご確認ください。

私はこれまで、3匹の愛犬を自治体にお願いして見送りました。

当時は「民間のペット葬儀は高いのではないか」という漠然とした不安があり、具体的な料金や火葬方法の違いを十分に調べていませんでした。

自治体にお願いしたこと自体が間違いだったとは思っていません。ただ、合同火葬、個別火葬、返骨、拾骨といった選択肢を知ったうえで決められていたら、見送った後の気持ちは少し違っていたかもしれません。

この記事では、民間10社と自治体21件の公式情報をもとに、ペット火葬・葬儀の費用を整理します(21件のうち、秋田市はペット専用の斎場がなく、苫小牧市は市営炉を閉鎖済みです)。

ただし、現在確認できる範囲では、全国共通の公的な「平均料金」や「相場統計」は確認できませんでした。そのためこの記事では、全国相場と断定するのではなく、公式サイトで確認できた金額をそのまま並べます。

ペットが亡くなった直後で、まだ体を安置できていない場合は、料金を調べる前に安置を優先してください。手順はペットが亡くなったら最初にすること|安置から火葬までの流れを順番に解説で説明しています。

この記事で分かること

  • 犬・猫・小動物・大型犬それぞれの、公式サイトで確認できた料金
  • 同じ体重でも事業者によって料金区分が変わる理由
  • 基本料金に含まれるもの、別料金になるもの
  • 深夜・早朝の割増と、出張費の実例
  • 支払いは現金か、カードか、当日か
  • 自治体21件の料金と、返骨できる自治体・制度がない自治体
目次

結論|料金を決めるのは体重だけではない

先に、今回の調査で分かったことをまとめます。

先に確認したい5つのポイント

  • 体重が分かっても料金が確定しない事業者がある。犬種名だけで区分している事業者が実在する
  • 「個別火葬なら返骨される」とは限らない。受け取りに再訪が必要な場合、届けてもらうと追加料金がかかる場合がある
  • 骨壺が料金に含まれるかは、書いていない事業者が多い
  • 「24時間対応」と「24時間同一料金」は別物。深夜・早朝に割増がある事業者とない事業者の両方が実在する
  • 支払い方法は事業者でまったく違う。現金のみの事業者も、カード・PayPay・後払いに対応する事業者もある

金額そのものより、「何が含まれていて、何が別料金なのか」を確認するほうが、結果として支払う総額の差は大きくなります。

自分の地域と体重で料金を確認したい方へ

ペットの種類、体重、地域を伝えることで、利用できる火葬プランと見積もり条件を確認できます。

対応地域と料金を確認する

※対応地域、加盟店、ペットの種類、依頼内容、現場状況などにより、利用できない場合や掲載価格・条件で対応できない場合があります。

ペット火葬には主に3つの方法がある

民間のペット火葬は、主に「合同火葬」「一任個別火葬」「立会個別火葬」の3つに分けられます。

合同火葬・引取り供養

ほかの家庭のペットと一緒に火葬する方法です。個別の返骨がないプランが中心ですが、埋葬先や供養方法は事業者によって異なります。

一任個別火葬

一頭ずつ個別に火葬し、拾骨を事業者に任せる方法です。返骨されるプランがありますが、骨壺代や返骨方法は確認が必要です。

立会個別火葬

一頭ずつ火葬し、家族が火葬や拾骨に立ち会える方法です。立ち会える範囲や当日の流れは事業者によって異なります。

ただし、これらの名称は全国で完全に統一されているわけではありません。同じ名称でも、返骨の有無、拾骨方法、埋葬先などが異なることがあります。

また、3種類すべてを用意しているとも限りません。今回確認した太宰府ペットパーク(福岡県)の料金ページには、立会火葬とおあずかり葬の2種類しか記載がなく、合同火葬の設定が見当たりませんでした。

名称だけで判断せず、料金に含まれる内容と、火葬後の遺骨の扱いまで確認しましょう。

火葬後の遺骨をどうするか(ペット霊園への納骨、手元供養、自宅の敷地への埋葬、散骨)については、ペットの遺骨はどうする?で選択肢と確認事項を整理しています。

犬の火葬費用|体重別に見た公開料金の幅

体重区分と税込価格を公式サイトで公開している5社について、体重帯ごとの金額の幅をまとめました。

全国平均ではなく、2026年8月15日に確認できた5社の公開料金の幅です。各社で体重の区切りが一致しないため、近い区分を並べています。

体重の目安合同火葬・引取り一任個別火葬立会個別火葬
5kg前後まで10,450〜17,300円18,700〜26,400円24,000〜44,000円
10kg前後まで12,100〜21,800円20,900〜28,600円27,300〜49,500円
20kg前後まで16,500〜32,800円25,300〜38,000円31,900〜55,000円
30kg前後まで25,300〜30,800円28,600〜39,600円35,200〜60,500円
40kg前後まで31,900〜41,800円31,900〜49,500円38,500〜71,500円

※対象:ペット葬祭センター(新潟)、東京動物霊園(東京)、広島ペット霊苑(広島)、太宰府ペットパーク(福岡)、ペットメモリー宮城(宮城)。いずれも公式サイトに税込と明記されている5社です。
・太宰府ペットパークには合同火葬の設定がないため、合同の列は4社(30kg・40kg帯はペットメモリー宮城の区分も超えるため3社)の幅です。
・ペットメモリー宮城の「お迎え火葬プラン」は、公式サイトでは「火葬車にて火葬後にペット供養塔へ合同埋葬」と案内されています。合同なのは埋葬で、火葬自体を他のペットと一緒に行うとは明記されていません(返骨なしの点は共通)。
・東京動物霊園の金額は割引前の通常価格を採用しました(自分で連れて行く場合などに2,200円の割引があります)。
・体重の区切りは各社で一致しません(例:ペットメモリー宮城は6kg以下・9kg以下・21kg以下)。「前後」としているのはこのためです。
確認日:2026年8月15日。

表を見ると、同じ体重帯でも、立会個別火葬では倍近い差が出ています。10kg前後で27,300円から49,500円、40kg前後で38,500円から71,500円です。

この差は「安い・高い」ではなく、含まれる内容の違いである可能性があります。骨壺が含まれるか、読経があるか、納骨堂の預かりが付くかで金額は変わります。次の見出し以降で、その中身を確認していきます。

7〜8kg前後の小型犬の場合

今回確認した5社では、合同火葬・引取りが12,100〜21,800円、一任個別火葬が20,900〜28,600円、立会個別火葬が27,300〜49,500円でした。これは5社の公開料金の幅であり、全国共通の相場ではありません。

うちの子たちは、7〜8kg前後のミニチュアダックスフンドでした。

当時の私は、民間のペット葬儀を利用すると非常に高額になるのではないかと思っていました。

もちろん、決して小さな金額ではありません。それでも、今になって実際の公開料金を確認すると、「選べないほど高額」と最初から決めつける必要はなかったと感じます。

具体的な金額を知っていれば、費用だけで避けるのではなく、家族で話し合ったうえで選ぶことはできたと思います。

猫の火葬費用はいくらか

猫の料金については、事業者の扱いが2つに分かれます。

多くは犬と同じ体重区分に含まれる

今回確認した10社のうち8社は、猫を犬と同じ料金表の中で扱っていました。

たとえば愛ペット動物霊園(北海道)は「2〜3kg(猫・チワワ・ポメラニアン・マルチーズなど)」という区分で、猫を小型犬と同じ行に入れています。東京動物霊園も「小(猫、兎、チワワ、ヨーキー等)5kg未満」という区分です。

この場合、猫の体重(一般的には3〜5kg程度)を体重表に当てはめれば料金が分かります。前の見出しの「5kg前後まで」の行が目安になります。

猫を独立した区分にしている事業者もある

一方で、猫を独立した行として設定している事業者もありました。今回確認した10社のうち2社です。

事業者区分合同火葬個別火葬立会火葬
慈恵院(東京)猫 その他19,000円38,000円60,000円
犬 小型犬23,000円38,000円60,000円
大蔵動物霊園(東京)47,800円55,800円77,000円
小型犬47,800円55,800円77,000円

※いずれも税込。慈恵院の立会火葬は「お見送り」という名称で、僧侶による読経料を含むと案内されています。大蔵動物霊園の合同葬儀は葬儀料34,600円と永代管理費13,200円の合計です。確認日:2026年8月15日。

慈恵院では合同火葬で猫19,000円、小型犬23,000円と4,000円の差があります。一方、大蔵動物霊園では猫と小型犬が同額でした。

つまり「猫だから安い」とは限りません。事業者によって、猫を独立させているか、小型犬と同額にしているか、体重表に含めているかが変わります。

問い合わせの際は、「猫です」だけでなく体重も一緒に伝えると、行き違いが減ります。

小動物(ハムスター・小鳥・うさぎ)の火葬費用

ハムスター、小鳥、うさぎ、フェレット、モルモットなどの小動物についても、料金を公開している事業者があります。今回確認した10社のうち6社に記載がありました。

事業者小動物の区分最小区分の料金(最も安いプラン)
広島ペット霊苑(広島)特小A 150gまで/特小B 150g〜500g未満/特小C 500g〜1kg未満合同 7,700円(150gまで)
東京動物霊園(東京)極小 100g未満・10×5cm程度まで(小鳥、ハムスター等)合同葬 9,900円
ペットメモリー宮城(宮城)500g以下 こぶしサイズ/1kg以下 手のひらサイズお迎え火葬 8,000円(500g以下)
太宰府ペットパーク(福岡)極小動物(ハムスター・小鳥など)おあずかり葬 12,100円
城南ペット霊園(東京)極小(小鳥、リス、ハムスター、モルモット)合同火葬 13,200円
愛ペット動物霊園(北海道)極小(ハムスター・小鳥など)/小(フェレット、モルモット、ハリネズミなど)/小(うさぎ)お引き取り・火葬+埋葬 5,000円(税別)

※愛ペット動物霊園のみ「上記料金に消費税が別途必要」と明記されており税別。他の5社は税込表示です。確認日:2026年8月15日。

注意したいのは、重量で下限を明示しているのは3社だけだという点です。広島ペット霊苑(150g)、東京動物霊園(100g未満)、ペットメモリー宮城(500g/1kg)の3社は数値で区切っていますが、残りは「ハムスター・小鳥など」と動物種名で示しているだけです。

うさぎのように種類の中で体格差が大きい動物や、大きめのモルモット、インコとオウムのように同じ「鳥」でもサイズが違う場合は、種類と体重の両方を伝えて確認してください。

また、愛ペット動物霊園はうさぎを「小(うさぎ)」として独立させ、フェレットやモルモットとは別料金にしています。動物種によって細かく分けている事業者もあります。

なお小動物では、料金より先に確認しておきたいことがあります。炉の火力によっては、お骨がほとんど残らない場合があるためです。この点は事業者によって説明が分かれています。ハムスター・小鳥が亡くなったら|小動物の火葬でお骨は残るのかで、自治体の扱いの違いとあわせて整理しています。

大型犬(40kg超)の火葬費用

ゴールデンレトリバー、ラブラドール、シェパード、大型の日本犬などの場合、料金表の上限を超えることがあります。

今回の調査で、上限を超えたときの扱いは3通りに分かれることが分かりました。

扱い事業者と内容事前に総額が分かるか
加算方式東京動物霊園「体重50kgを超える動物の場合、20kg増すごとに5,500円加算」
広島ペット霊苑「体重55kg以上のお子様は、5kg毎に3,300円加算されます」
計算できる
定額表示太宰府ペットパーク「41kg超え」立会39,600円/おあずかり33,000円(51kg以上は要相談)50kgまでは分かる
要相談ペット葬祭センター「40kgを超える犬等はご相談ください」
愛ペット動物霊園「25kg以上/詳しくはご相談ください」
分からない

※確認日:2026年8月15日。

ここで注目したいのが、愛ペット動物霊園の上限が25kgだという点です。ラブラドールやゴールデンレトリバーは25kgを超えることが多いため、この事業者では一般的な大型犬でも料金が事前に分かりません。

大型犬の飼い主にとっては、金額そのものより「上限体重が表に載っているか、載っていない場合の加算ルールが公開されているか」が実質的な比較軸になります。

加算方式を明示している東京動物霊園と広島ペット霊苑では、超大型犬でも事前に総額を計算できます。たとえば東京動物霊園なら、70kgの犬は「特大(30〜50kg)」の料金に、20kg分の加算5,500円を足した金額になります。

また、大型犬の場合は体重以外の制約も出てきます。訪問火葬では車両の火葬炉に入るサイズかどうか、施設型では持ち込みの手段があるかどうかが問題になります。自治体でも、盛岡市の玉山地域は「大型犬は受付できない場合がございます」と記載しています。

料金表の落とし穴|同じ「10kg」でも区分が違う

ここは、複数の事業者を比較するときに必ずぶつかる部分です。

体重で調べられない事業者がある

今回確認した10社の区分の作り方は、大きく4タイプに分かれました。

タイプ区分の作り方該当する事業者
体重型kgだけで区分愛ペット動物霊園、ペット葬祭センター、広島ペット霊苑、太宰府ペットパーク
体重+実寸型「12kg以下 51〜55cm」のように体重とサイズを併記ペットメモリー宮城、東京動物霊園
犬種型体重の記載がなく、犬種名で「小型犬」「中型犬」を定義慈恵院、城南ペット霊園、大蔵動物霊園
図で定義サイズ区分の定義が画像内にある関西動物霊園

※確認日:2026年8月15日。

犬種型の3社では、自分の犬の体重を知っていても料金を確定できません。いずれも東京の寺院に附属する霊園でした。

たとえば城南ペット霊園は「中(シーズー、プードル、ミニチュアダックス、パグ、キャバリア、ビーグル、中型テリア、柴犬、甲斐犬、紀州犬)」という区分です。ミックス犬や、犬種の平均より大きく育った子は、どの区分に入るのかを問い合わせる必要があります。

境界の体重は、事業者によって上下どちらにも入る

体重型の事業者どうしでも、区切り方が揃っていません。

体重ちょうど10kgの犬は、どの区分に入るか

  • 太宰府ペットパーク「10kgまで/15kgまで」→ 下の区分(10kgまで)
  • 広島ペット霊苑「5k〜10k未満/10k〜15k未満」→ 上の区分(10k〜15k未満)
  • ペット葬祭センター「5〜10kg/10〜15kg」→ 表記からは判断できない
  • ペットメモリー宮城「9kg以下/12kg以下」→ 12kg以下の区分

「〜10kg」「10kg以下」「10kg未満」の書き分けが統一されていないため、境界の体重の子は、事業者によって料金が1段階変わります。

さらに、当日の計量で区分が変わる場合もあります。自宅の体重計で測った値と、事業者が測る値がずれることもあります。

境界に近い体重の場合は、「うちの子は◯kgですが、どちらの区分になりますか」「当日の計量で区分が変わることはありますか」と聞いておくと確実です。

区分の数が多い=細かいとは限らない

太宰府ペットパークの料金表は10行ありますが、「10kgまで」と「15kgまで」が同額、「20kgまで」と「25kgまで」が同額、「30kgまで」と「35kgまで」が同額という設計でした。実質5段階を10行で表示していることになります。

表の行数の多さが、そのまま料金設定の細かさを意味するわけではありません。

「8,500円から」などの最低料金はどう見る?

事業者の広告やトップページには、「8,500円から」「15,400円から」といった最低料金が表示されていることがあります。

こうした金額は、もっとも小さい動物や、もっとも簡素なプランに適用される料金である場合があります。

たとえば、ペット葬儀110番の公式料金ページでは、2026年7月19日時点で次の税込最低料金が案内されています。

プラン公開最低料金公式ページ上の主な内容
霊園供養プラン8,500円~お迎え、合同火葬、提携霊園への埋葬
個別火葬一任プラン15,400円~お迎え、個別火葬、返骨、骨壺
個別火葬家族立会プラン17,600円~個別火葬、お骨上げ、返骨、骨壺

ただし、公式ページには、対応エリア、加盟店、現場状況などによって、掲載されている価格や条件で対応できない場合があることも記載されています。

最低料金だけで判断せず、ペットの種類、体重、地域、希望する火葬方法を伝えて、自分の場合の総額を確認してください。

出典:ペット葬儀110番「料金のご案内」(確認日:2026年7月19日)
※この3プランの金額のみ、確認日が他の情報と異なります。申し込み前に必ず公式サイトで最新の料金をご確認ください。

料金に含まれるもの・含まれないもの

骨壺は、書いていない事業者のほうが多い

骨壺が基本料金に含まれるかどうかは、総額に直接ひびきます。ところが、今回確認した10社のうち4社は料金ページに記載がありませんでした。

扱い事業者
含まれると明記広島ペット霊苑「個別火葬には、弊社規定のお骨壷が含まれています」
愛ペット動物霊園「上記料金に骨壷代が含まれています」
含まれないと明記太宰府ペットパーク「骨壺セットは料金に含まれておりません」
別売として案内ペット葬祭センター
返骨の説明の中で触れているペットメモリー宮城「骨壺・骨袋に納めてご返骨」
記載なし東京動物霊園、城南ペット霊園、慈恵院、大蔵動物霊園

※確認日:2026年8月15日。

骨壺の価格は、後述するとおり3,000円台から6,000円台以上まで幅があります。10万円近い高額なものもあります。含まれるかどうかで総額の比較が変わります。

「個別火葬なら返骨される」とは限らない

これは今回の調査でもっとも意外だった点です。

多くの事業者は、火葬方法の名称そのもので返骨の形を表現していて、返骨の可否や方法を明文で書いていません。そして実態は事業者ごとに違います。

事業者返骨の扱い(公式サイトの記載)
愛ペット動物霊園プラン名が「お骨上げ有り」「お骨上げ無し」。もっとも分かりやすい
ペット葬祭センター個別葬儀は「翌日以降お迎えに来て頂けますようお願い致します」/立会葬儀は「当日一緒に自宅へ連れて帰って頂くことができます」。受け取りタイミングの差
慈恵院本文で返骨に触れず、「遺骨お届け10,000円」「遺骨ご送骨5,000円」という有料オプションで表現
東京動物霊園「ご遺骨お届けの場合は、届け料として5,500円を料金に加算」
城南ペット霊園「個別お届火葬」というプラン名で、届けてもらう形を別料金として設定

※確認日:2026年8月15日。

つまり、個別火葬を選んでも、

  • 後日、施設まで受け取りに行く必要がある場合がある
  • 自宅まで届けてもらうと追加料金がかかる場合がある
  • 郵送を選ぶと送骨料がかかる場合がある

という違いがあります。「個別火葬=当日に遺骨を持って帰れる」と思い込んでいると、当日に予定が狂います。

「遺骨はいつ、どこで受け取れますか。届けてもらう場合は追加料金がかかりますか」と、必ず聞いてください。

確認する項目の一覧

確認項目依頼前に確認する内容
火葬方法ほかのペットと一緒の合同火葬か、一頭ずつの個別火葬か
返骨遺骨が返ってくるか、いつ、どこで受け取るか
返骨の方法受け取りに行くのか、届けてもらうのか。届け料はかかるか
拾骨家族が拾骨できるか、事業者に任せるか
骨壺・骨袋基本料金に含まれているか
お迎え・出張自宅までのお迎えや出張料金が含まれているか
火葬場所施設で火葬するか、移動火葬車で火葬するか
埋葬・納骨合同墓への埋葬料や納骨料が含まれているか
時間帯夜間・早朝・休日の割増料金があるか
体重当日の計量で料金区分が変更されるか
支払い支払い方法と、支払うタイミング
キャンセル予約後や訪問後にキャンセル料が発生するか

見積もりのときに何をどう聞けばよいかは、後悔しないペット火葬業者の選び方|料金・追加費用・確認すべき7項目で質問リストとしてまとめています。

訪問火葬(火葬車)がどういう仕組みで、どこで火葬されるのかは、ペットの訪問火葬とは?火葬車の仕組み・火葬する場所・確認したいことで解説しています。

うちの子の場合はいくら?

体重や地域、希望する火葬方法によって料金は変わります。依頼前に、利用できるプランと見積もり条件を確認しておきましょう。

体重・地域から料金を確認する

※表示されている最低料金が、そのまま適用されるとは限りません。総額、料金に含まれる内容、追加料金が発生する条件をご確認ください。

「24時間対応」でも、深夜料金がかかる場合がある

深夜や早朝にペットを見送ることになった方が、いちばん引っかかりやすいのがここです。

「24時間対応」と「24時間同一料金」は別のことです。両方のパターンが実在します。

事業者掲げている表現時間外料金の記載
千葉ペットスマイル24(千葉)24時間対応「夜間・深夜料金:無料」
ペット火葬真愛メモリアル(埼玉)深夜早朝対応「追加料金なしでご自宅までお伺いいたします」
ペットセレモニー虹のそら(千葉)「深夜・早朝のお時間も無料」
大阪ペット火葬メモリアル(大阪)受付は24時間365日「朝8時まで、夜9時からのご対応は早朝・深夜料金 3,000円(税別)」
ペットの旅立ち24時間受付対応「※夜間料金(18時以降)…が発生する場合があります」(金額は非公開
さくらペットセレモニー(大阪)早朝深夜費用 5,500円(20時〜朝5時)
ペット葬儀本舗 京都店AM9:00までと21:00以降は別途3,000円が加算
想い花(横浜)「19:00〜9:00までは時間外料金が別途かかります」(金額は「お問い合わせください」

※確認日:2026年8月15日。今回26社の公式サイトを確認した範囲では、時間帯と金額の両方を公開していたのは4社、「割増が発生する場合がある」とだけ記載し金額を公開していないのが4社、「時間外料金なし」と明記していたのが4社でした。土日祝を理由とする割増料金の記載は、確認した26社の公式サイト上では見つかりませんでした(記載がないことは、割増がないことの証明ではありません)。

大阪ペット火葬メモリアルは「お受付は、24時間365日、ご対応させていただいております。」としながら、朝8時前と夜9時以降には3,000円(税別)の早朝深夜料金を明示しています。これは不誠実な表示ではなく、料金をきちんと公開している例です。問題なのは、時間帯だけ書いて金額を書いていないケースのほうです。

夜中に問い合わせるときは、「今の時間に依頼した場合、時間外料金はいくらかかりますか」と、金額まで確認してください。

出張費・オプション用品の実例

出張費は「無料の範囲」と「範囲外の金額」を確認する

今回確認した26社のうち、出張費の金額または無料範囲を具体的に公開していたのは8社でした。

事業者出張費の設定
東京動物霊園無料エリア:東京23区の一部と埼玉県一部/有料エリア:2,200〜3,300円(税込)
大阪ペット火葬メモリアル(大阪)プラン比較表には「無料出張料」と記載される一方、別の箇所では神戸市内・奈良県は遠方料金6,000円、伊丹・川西・西宮・芦屋・宝塚は各3,000円と記載。同じサイト内で書き方が揃っていない例
アニマルズ・セレモニー「片道10km以上の場合は1kmごとに110円が別途料金」
さくらペットセレモニー(大阪)地域別に細かく設定。大阪市など1,000円〜能勢町5,000円。奈良県は生駒市1,000円〜吉野町10,000円
きいれペットメモリアル(鹿児島)鹿児島市内1,000円/指宿市・南九州市・南さつま市・枕崎市 各3,000円/お迎えだけ、またはお届けだけの場合は半額
真愛メモリアル(埼玉)「予約等が入っていない場合のみ交通費(高速代金+遠方出張料として5,000円)を別途でお承り可能です」。別ページには「地域により遠方料金は異なります」との記載もあり、5,000円固定とは限らない
誠行社(逗子)送迎6,000円(税込・鎌倉/逗子/葉山地域限定)
慈恵院(東京)遺骨お届け10,000円(都内23区及び周辺)/ご送骨5,000円。お引き取り・お迎えの料金は料金ページに記載がなく、要問い合わせ
千葉ペットスマイル24「遠方料金:無料」

※確認日:2026年8月15日。

さくらペットセレモニーのように、市区町村ごとに金額を出している事業者もあります。自宅の市区町村名を伝えれば、その場で正確な金額が分かります。

棺は5,800円から89,800円まである

オプション用品の価格を公開していたのは、26社のうち5社でした。大半は「オプションあり」とだけ書き、価格は問い合わせ扱いです。

価格を公開していた誠行社(神奈川県逗子市)の棺は、次のような設定でした。すべて税込です。

  • 紙製(小)5,800円/(中)7,800円/(大)11,800円
  • メモリアルバスケット(小)8,800円/(大)13,800円
  • やすらぎ(小)19,800円/(大)26,800円
  • たびだち 33,800円
  • はなたば 89,800円

もっとも安いものと高いもので15倍以上の差があります。他社では、アニマルズ・セレモニーのエンジェルバスケット4,400円、想い花のお布団セット3,500円(税別)といった例もありました。

骨壺については、誠行社が3寸3,000円/4,000円、4寸4,000円/5,000円、5寸5,000円/6,000円、6寸6,000円/7,500円(2グレード併記、すべて税込)を公開しています。ワンニャン・メモリアル那覇は木製・桐箱付属で5,500円〜6,600円、白磁で3,300円と案内しています。

花については、アニマルズ・セレモニーがお別れ花(造花)2,200円、(生花)7,700円(税込)を公開していました。

粉骨(遺骨をパウダー状にする加工。事業者によっては「パウダー加工」と呼びます)は、体重連動の事業者と定額の事業者があります。アニマルズ・セレモニーは手作業と機械で表が分かれており、手作業が1キロ未満0円〜30キロ未満5,000円、機械が10キロ未満1,000円〜30キロ未満3,000円でした。虹のそら(パウダー加工)と新潟のペット葬祭センターは5,500円(税込)の定額です。

必要なものをすべて用意しなければならないわけではありません。何にお金をかけたいのか、何は用意しなくてもよいのかを、家族で話し合っておきましょう。

支払いはいつ、現金は必要か

「当日、いくら現金を用意すればいいのか」は切実な疑問です。

今回26社の公式サイトを確認しましたが、支払い方法を明記していたのは12社、支払うタイミングまで明記していたのは4社だけでした。ここは業界的に情報が薄い領域です。

現金のみの事業者も、後払いに対応する事業者もある

支払い方法事業者と記載内容
現金のみ誠行社「御支払いは現金のみとなります」
千葉ペットスマイル24「お支払いは現金支払いのみ」
現金+カード想い花(横浜)「お支払いは現金もしくはクレジットカード」
カード+電子マネーさいたま市民ペット葬儀センター「各種クレジット、電子マネー、現金」(電子マネーは提携葬儀社により対応できない場合あり)
カード+QR+後払い大阪ペット火葬メモリアル「VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ダイナーズ、PayPay 全て可能」「後払いも対応」
カード+QR真愛メモリアル(埼玉)現金、クレジットカード、PayPay
クレジットカードの記載のみペットの旅立ち、天国への扉、優心セレモニー、ハピネス、ペット葬儀110番
(現金が使えないという意味ではありません。公式サイトにカード決済の記載があった事業者です)

※確認日:2026年8月15日。

後払いの実務まで公開していたのは1社でした。大阪ペット火葬メモリアルは、後払い利用時に手数料880円(税込)が加算されること、前日までの審査が必要なこと、請求書発行日から14日以内の支払いになることを案内しています。

火葬の「前」に支払う場合がある

ここは知っておいたほうがよい点です。

火葬が終わってから支払うと思っている方が多いと思いますが、先に支払いを求められる場合があります。

公式サイトに書かれていること

さいたま市民ペット葬儀センター
「ご葬儀後、料金をお支払いいただき、全て終了となります」としたうえで、「提携葬儀社によっては、火葬前に料金をお支払いいただく場合がございます

ペット葬儀110番
対応加盟店によって、作業前に料金の支払いをお願いする場合がございます。

ペット葬儀本舗 大阪本店
「火葬当日に現金でお支払いいただきます」。当日用意するものとして「ご遺体」「火葬料金」を挙げている

いずれも公式サイトに明記されている内容です。

共通するのは、受付窓口と実際に火葬する加盟店が分かれているサービスでは、支払い条件が加盟店ごとに変わるという構造です。窓口が「カード可」と案内していても、実際に来る加盟店が現金のみということがありえます。

これは特定の事業者の欠点ではなく、仲介型サービスの仕組み上の話です。そのぶん、予約を確定するときに直接確認しておく必要があります。

予約時に聞いておく4つのこと

支払いについて確認すること

  • 支払い方法は何が使えるか(現金/カード/電子マネー/QR/後払い)
  • 支払うのは火葬の前か、後か
  • 当日、現金をいくら用意しておけばよいか
  • 領収書を発行してもらえるか

領収書については、真愛メモリアルが「火葬を行った証明書としまして、領収書の発行が可能」と案内しています。ペット保険の請求に必要になる場合があります。

なお、見積書の事前発行について明記している事業者は、確認した26社では見つかりませんでした。書面での見積もりを希望する場合は、その旨も伝えてください。

キャンセル料はいつから発生するか

予約した後で、家族の都合や気持ちの変化によって日時を変えたくなることがあります。

キャンセル料を金額または割合で公開していたのは、26社のうち5社でした。

事業者発生する時点と金額
大阪ペット火葬メモリアル当日:プラン全額/1日前:10,000円/2日前以前:無料
真愛メモリアル(埼玉)当日キャンセル:料金プランの100%
想い花(横浜)前日まで:無料/当日:100%
ペット葬儀本舗 京都店前日までのキャンセルは全額返金
愛ペット動物霊園(北海道)キャンセル料5,000円

※確認日:2026年8月15日。

基準は「当日/前日/2日前」が使われていました。「車両が出発した後」を基準にした規定は、確認した26社では見つかりませんでした。

訪問火葬の場合、車両がすでに向かっている状態でのキャンセルがどう扱われるかは、事業者に直接確認する必要があります。

火葬後の納骨・供養にかかる費用

遺骨を霊園へ納める場合の費用も、事業者によって幅があります。

合祀(他のペットと一緒に納める)

事業者費用
東京動物霊園
(合同供養碑)
当霊園で火葬し納骨棚から移す場合:無料/当霊園火葬・自宅から持参:5,500円/体/他霊園で火葬・自宅から持参:22,000円/体(すべて税込)。この「維持費なし」は合同供養碑についての注記です。同霊園でも、次の見出しで扱う一般棚・霊壇(個別納骨)には年間管理料がかかります
天王寺ペット霊園(大阪)供養塔合祀埋葬 15,000円〜(税抜)、年間管理料 不要。他社火葬の場合は回向料+5,000円
誠行社(逗子)納骨料 5,000円/体(税込)
千葉ペットスマイル24納骨 2,000円(納骨用骨壺付き)
優心セレモニー納骨 1,100円〜3,300円(税込)

※確認日:2026年8月15日。

東京動物霊園は「合祀後は他のご遺骨と混合されるため取り出し不可」と明記しています。合祀は原則としてやり直しがきかないことは、契約前に理解しておく必要があります。

個別納骨は、年間管理料が続く

個別に納める場合は、初期費用のほかに年間管理料がかかることが多くなります。

事業者初期費用年間管理料契約期間
東京動物霊園(一般棚)無料5,500円2年更新(更新料5,500円)
東京動物霊園(霊壇A〜C)77,000〜187,000円8,800〜13,200円2年更新(更新料38,500〜93,500円)
天王寺ペット霊園(大阪)納骨料 15,000円〜(税抜)10,000円〜(税抜)記載なし
ペット葬祭センター(新潟)納骨堂使用料 16,500〜22,000円(税込)各段5,500円3年更新(更新料 各段8,800円)
ワンニャン・メモリアル那覇納骨堂使用料 16,500円—(1年ごとの使用料)1年ごと

※確認日:2026年8月15日。同霊園には「ご家族のお墓へ」として「0.6聖地 150万円〜」「年間管理料 12,000円〜」(いずれも税抜)という区分もあります。

10年、20年と続く費用になるため、初期費用より年間管理料のほうが総額への影響は大きくなります。

契約期間が終わったあとの扱いは、公開されていない

ここは正直に書きます。

「契約期間が終わったあと、更新しなかったら遺骨はどうなるのか」を公式サイト上で公開している事業者は、今回確認した26社の中にはありませんでした。(規約書面や契約書に記載がある可能性は否定できません。)

東京動物霊園は2年更新制であることと、合祀後は取り出せないことを明記していますが、更新しなかった場合にどうなるかは書かれていません。慈恵院の「個別火葬・立会火葬なら納骨堂を2年間無料で利用できる」という案内も、3年目以降の条件は記載がありませんでした。

一般には合祀へ移されることが多いと言われますが、それを裏づける公開情報を確認できなかったため、この記事では断定しません。

納骨を契約する前に、「更新しなかった場合、遺骨はどうなりますか」と必ず確認してください。長く預ける前提の契約なので、聞いておいて損はありません。

自治体に依頼するといくらかかる?

自治体でも、亡くなったペットの引取りや火葬を受け付けている場合があります。

ただし、自治体の対応は全国共通ではありません。動物専用炉で火葬する自治体、一般廃棄物として焼却処理する自治体、そもそも制度がない自治体があります。

政令指定都市の例

自治体公式に案内されている料金例主な対応
横浜市合同火葬:持込み3,000円、出張回収6,500円
個別火葬:10,000~30,000円(棺等を含む総重量による区分)
横浜市民が対象。合同火葬は返骨なし。個別火葬は戸塚斎場へ持ち込み、骨壺代を含めて返骨あり。ただし公式ページに家族の立会いや拾骨の案内はなく、「予約等、ほかの飼い主様もいらっしゃいますので、お別れは10分程度でお願いします。」と案内されている
大阪市5kg未満1,700円
5~10kg未満2,100円
10kg以上2,800円
地域を担当する環境事業センターへ申込み。自宅などから引取り。委託先で合同焼却処理し、骨灰の返還や参拝は不可
福岡市1体1,000円市の窓口ではなく委託業者(井ノ口商会)へ直接申込み。廃棄物として焼却処理する場合の手数料。埋火葬や納骨を希望する場合は民間事業者への依頼を案内
札幌市犬・猫6,000円
ウサギ・サル4,000円
ハト・フェレット等2,000円
ネズミ・ハムスター等1,000円
札幌市民が対象。合同火葬のみで立会い・返骨は不可。持込みのみ。火葬後の遺骨は福移支所の敷地内に埋葬され、動物慰霊碑でお参りできる

※制度・受付状況の確認日:2026年8月12日。

中核市・一般市・町村の例

政令市以外の自治体も確認しました。読者の多くが住んでいるのはこちらです。

自治体料金返骨持込/引取り
藤沢市(神奈川)焼骨が不要の場合2,500円/焼骨を引取る場合4,800円(骨壺代を含みません。大4,500円・中3,500円・小2,500円=2026年4月時点の単価)(生後6ヶ月以上の犬・猫に限る)持込のみ
倉敷市(岡山)収骨あり:市内17,600円/市外30,800円
収骨なし:市内12,100円/市外24,200円
(消費税込みと明記)
(犬・猫のみ。小動物は収骨なしのみ)持込のみ
大津市(滋賀)聖苑持込・収骨しない場合:5kg未満4,400円(市民)/15,400円(他市民)〜30kg超9,900円/34,600円
収骨する場合:5kg未満8,800円/22,800円〜30kg超15,400円/40,000円
(聖苑持込で「収骨する場合」を選んだとき)持込(大津聖苑・志賀聖苑)
新冠町(北海道)町民7,000円/町外10,500円持ち帰りが条件として明記持込のみ・要事前予約
春日井市(愛知)持込2,200円/自宅引取り3,200円不可両方(引取りあり)
岡崎市(愛知)15kg以上5,500円(市民)/11,000円(市外)、5〜15kg 4,120円/8,250円、5kg未満2,750円/5,500円不可(「立会及びお骨のお返しはできません」)持込のみ・現金のみ
一宮市(愛知)市民2,000円/市外15,000円不可持込のみ
豊山町(愛知)2,960円/体不可(合同のため)役場へ持込
四日市市(三重)犬1,650円/猫1,100円/その他(ウサギ・鳥・ハムスター等)1,100円不可(合同火葬)持込のみ・市内在住者限定
鈴鹿市(三重)犬1,600円/猫1,060円不可(「火葬の立会、遺骨の回収はできません」)持込のみ
加古川市(兵庫)1kg未満1,000円(市民)/2,000円(市外)、1〜20kg 2,000円/4,000円、20〜40kg 4,000円/8,000円、40kg以上6,000円/12,000円不可持込のみ・予約不要
盛岡市(岩手)
※要確認
都南地域2,100円/玉山地域1,000円
盛岡地域4,360円は、公式ページ上「令和8年3月31日まで」の料金として掲載されており、確認日時点で期限を過ぎています
不可持込のみ(「事業所から自宅まで引き取りに行くことはできません。」)
福山市(広島)ふくやま環境美化センター300円/環境センター(南部・西部・北部・東部の4施設)各1,000円不可(「ペット霊園のように葬儀(火葬)、供養することはありません」)持込のほか、収集依頼の案内もあり
高知市(高知)410円/体不可(「焼却炉でごみと一緒に焼却します。」)持込のみ
大分市(大分)収集運搬が必要な場合1体1,040円(飼い主のない場合は無料)。清掃工場・清掃センターへの直接持込も可能だが、持込時の料金は表に記載なし記載なし両方(地区別の委託業者3社)

※確認日:2026年8月15日。税込・税別の記載があったのは倉敷市の1件のみで、他はいずれの表記もありませんでした。なお本記事で「確認した21自治体」とは、政令市4市+この表の15市町村+制度のない秋田市・廃止済みの苫小牧市を指します。

自治体なら安い、とは限らない

表を見ると、高知市の410円から倉敷市(市外)の30,800円まで、約75倍の開きがあります。

特に注意したいのが市外料金です。

  • 一宮市:市民2,000円 → 市外15,000円(7.5倍
  • 大津市(30kg超・収骨する場合):市民15,400円 → 市外40,000円
  • 倉敷市(収骨あり):市内17,600円 → 市外30,800円

市外料金は、民間の個別火葬と変わらないか、むしろ高い設定もあります。「自治体だから安い」という前提で調べると、外れることがあります。

自治体でも返骨できる場合がある

「自治体に頼むと遺骨は戻らない」と説明されることがありますが、これも一律ではありません。

今回確認した17件(政令市を除く)のうち、返骨・収骨が可能なのは4件でした。

  • 藤沢市:焼骨を引取る場合4,800円(骨壺代は含まれない)。受入時に骨壺を選んで購入し、後日引換券で受け取る。生後6ヶ月以上の犬・猫に限る
  • 倉敷市:収骨ありプラン。お骨入れ(コーヒーカップ大)1個が料金に含まれる。市民は耐熱容器の持参も可。ただし犬・猫のみで、小動物は収骨なしプランのみ
  • 大津市:聖苑へ持ち込む場合、「収骨する場合」を選べる
  • 新冠町:「遺骨を持ち帰ること」が条件として明記されている

横浜市も個別火葬で骨壺を含めた返骨があり、政令市を含めると5件です。

ただし「立会い」ができる自治体は確認できなかった

返骨と立会いは別の話です。

今回確認した17件の中で、火葬への立会いができると案内している自治体はありませんでした。返骨に対応している藤沢市・倉敷市・大津市も、いずれも預けて後日受け取る方式で、立会いには触れていません。

むしろ、明示的に否定している自治体がありました。

  • 岡崎市「他のペットと合同で火葬します。(火葬日時の指定、立会及びお骨のお返しはできません。)」
  • 鈴鹿市「火葬の立会、遺骨の回収はできません」

横浜市も、公式ページに家族の立会いや拾骨の案内はなく、「予約等、ほかの飼い主様もいらっしゃいますので、お別れは10分程度でお願いします。」と案内されています。

「最後まで一緒にいたい」「自分の手で拾骨したい」という希望がある場合は、民間の立会個別火葬を検討することになります。

同じ自治体でも、ルートによって返骨の可否が変わる

大津市が分かりやすい例です。

  • 大津聖苑・志賀聖苑へ持ち込む → 「収骨する場合」を選べる(返骨可)
  • 「収骨しない場合」を選ぶ → 同じ聖苑でも遺骨は返らない

同じ市でも、どこへ申し込むかで結果が変わります。「◯◯市はどうか」ではなく、「◯◯市のどの窓口に、どの方法で申し込むか」まで確認する必要があります。

自治体に頼めるとは限らない

今回の調査でいちばん意外だったのがここです。

確認した17件のうち3件で、制度がない、または縮小・廃止されていることが分かりました。

制度がない、または変わった自治体

秋田市(中核市)
「秋田市にはペット専用の斎場は設置しておりません」。火葬希望はペット霊園等の業者に相談するよう案内。あわせて「死体はゴミと同じ扱いになります」「家庭から出るごみとして出す方法もあります」と記載

苫小牧市(一般市)
市営の動物炉を2024年3月31日をもって閉鎖。民間業者の利用を案内。預貯金が少なく民間業者を利用できない市内在住・世帯全員が非課税の世帯を対象に、2027年3月31日までの期間限定で遺体の一時預かり(冷凍・最大4か月)を実施している

盛岡市(中核市)
公式ページに「【令和8年4月1日から】ペットの遺体は収集センターで受入れはできなくなります」と告知。令和8年(2026年)4月1日はすでに経過していますが、ページは更新されておらず、盛岡地域の料金が「令和8年3月31日まで」の見出しのまま残っています。旧・都南地域と玉山地域には期限の記載がなく、別施設で継続していると読めます

※確認日:2026年8月15日。盛岡市の盛岡地域については、受入終了の期日が確認日時点ですでに経過している一方、公式ページが更新されていません。現在受け付けてもらえるかどうかは、必ず市へ電話でご確認ください。

中核市である秋田市にペット専用の斎場がないという事実は、「自治体なら受け付けてくれるはず」という前提が成り立たないことを示しています。

また、苫小牧市と盛岡市の例は、以前できたことが今はできなくなる場合があることを示しています。数年前の情報や、他の人の体験談をそのまま当てにできません。

札幌市でも、2026年に動物専用火葬炉が一時停止しました。市の公式ページには「電気設備の故障により一時停止していたペット火葬受付を7月24日(金曜日)より再開いたしました」と記載されています(停止の原因を落雷と伝える報道もありますが、市の公式ページに落雷の記載はありません)。設備の故障で一時停止することもあります。

依頼の前に、現在も受付しているかを電話で確認してください。

自治体への依頼と民間火葬は同じものではない

私たちが利用した自治体の制度では、ペットを引き渡した後にお別れの時間を取ることはできず、遺骨も戻ってきませんでした。

当時は、それが自治体にお願いするときの一般的な形だと思っていました。

しかし、今回21件を調べてみると、対応は自治体によって大きく異なりました。

比較項目自治体民間サービス
費用410円〜30,800円(確認した21件)。市外料金は高くなる7,700円〜(確認した10社の最小区分・合同)
火葬方法合同火葬か、一般廃棄物としての焼却が多い。個別火葬に対応する自治体もある合同・一任個別・立会個別から選べることが多い
返骨確認した21件のうち5件で可能個別火葬で対応するプランがある
立会い確認した21件では、できる自治体を確認できなかった立会個別火葬で可能
引取り持込のみが多数。引取り対応は確認した21件のうち5件程度訪問・送迎に対応する事業者が多い
受付時間平日の日中が中心。土日休の自治体もある24時間受付を掲げる事業者がある(料金は要確認)
供養・参拝札幌市のように慰霊碑がある例もあるが、記載のない自治体が大半提携霊園での納骨・参拝に対応する場合がある

「自治体」と「合同火葬」という言葉だけでは、実際にどのような見送りになるのかは分かりません。

費用だけで比べるのではなく、引き渡した後にどのように扱われるのかまで確認する必要があります。

ペットの遺体は法律上すべて一般廃棄物なのか

「亡くなったペットは、法律上すべて一般廃棄物として扱われる」と一律に説明するのは正確ではありません。

廃棄物処理法第2条は、廃棄物の定義の中で「動物の死体」を挙げています。

一方で、廃棄物に該当するかどうかは、不要物として扱われるかなど、実際の状況を含めて判断されます。

また、環境省が公開している「動物霊園事業に係る廃棄物の定義等について」(昭和52年8月3日 環計第78号/厚生省環境衛生局水道環境部計画課長回答)では、飼い主から申込みを受け、引取り、火葬、埋葬、供養などを行う動物霊園事業で扱われる動物の遺体について、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第一項の廃棄物には該当しない」と回答されています。ただしこれは条文そのものではなく、県からの照会に対する当時の国の回答(通知)です。

つまり、自治体に廃棄物として処理を依頼する場合と、飼い主が火葬や供養、返骨を目的として民間事業者に依頼する場合を、同じ法律上の扱いとして説明することはできません。

実際、今回確認した自治体の中には、高知市「焼却炉でごみと一緒に焼却します。」、秋田市「死体はゴミと同じ扱いになります」、福山市「ペット霊園のように葬儀(火葬)、供養することはありません。」のように、廃棄物処理であることを明記している例がありました。一方で、動物専用炉での火葬や返骨に対応する自治体もあります。

この記事は一般的な制度を整理するもので、個別の法的判断を行うものではありません。不明な場合は、居住する自治体の担当部署または依頼予定の事業者に確認してください。

見積もりで確認したいこと

料金の行き違いを減らすため、問い合わせの際は次の情報を伝えましょう。

  1. ペットの種類
  2. ペットの体重(境界に近い場合はその旨も)
  3. 現在いる市区町村
  4. 合同火葬か個別火葬か
  5. 返骨を希望するか
  6. 家族で拾骨したいか
  7. 希望する日時(夜間・早朝の場合はその旨も)
  8. 自宅への訪問を希望するか
  9. 骨壺、埋葬、納骨を希望するか

そのうえで、次の点を確認してください。

見積もりチェックリスト

  • □ この条件で支払う総額はいくらか
  • □ その金額に骨壺は含まれるか
  • □ 当日の計量で料金区分が変わることはあるか
  • □ (上限を超える大型犬の場合)加算はどう計算されるか
  • □ 遺骨はいつ、どこで受け取るか。届けてもらうと追加料金はかかるか
  • □ 今の時間帯だと時間外料金はいくらか
  • □ 出張費はかかるか。かかる場合はいくらか
  • 支払い方法は何が使えるか
  • 支払うのは火葬の前か、後か
  • 当日、現金をいくら用意しておけばよいか
  • □ 領収書は発行してもらえるか
  • □ キャンセル料はいつから発生するか
  • □ 見積内容を書面やメールで受け取れるか

最低料金だけを口頭で聞くのではなく、可能であれば、料金に含まれる内容と追加条件をメールや見積書に残してもらうと安心です。

よくある質問

猫の火葬費用はいくらくらいですか

多くの事業者は猫を犬と同じ体重表で扱っているため、猫の体重(一般に3〜5kg程度)を体重区分に当てはめた金額が目安になります。今回確認した5社では、5kg前後までの合同火葬が10,450〜17,300円、一任個別火葬が18,700〜26,400円、立会個別火葬が24,000〜44,000円でした。猫を独立した区分にしている事業者もあり、慈恵院では合同火葬で猫19,000円、小型犬23,000円という差がありました。

ハムスターや小鳥も火葬してもらえますか

今回確認した10社のうち6社に小動物の料金設定がありました。最小区分の料金は、確認した範囲で7,700円(広島ペット霊苑・150gまで・合同)から13,200円(城南ペット霊園・極小・合同火葬)でした。自治体でも、岡崎市や四日市市のようにウサギ・鳥・ハムスターを対象と明記しているところがあります。ただし小動物の可否を書いていない自治体も多いため、種類と体重を伝えて確認してください。

大型犬だと料金はどのくらい上がりますか

確認した5社では、40kg前後の立会個別火葬が38,500〜71,500円でした。ただし料金表の上限は事業者によって異なり、40kgや50kgを超えると「要相談」になる事業者もあります。東京動物霊園は「50kg超は20kg増すごとに5,500円加算」、広島ペット霊苑は「55kg以上は5kgごとに3,300円加算」と加算ルールを公開しており、この2社なら超大型犬でも事前に総額を計算できます。

深夜に依頼すると追加料金がかかりますか

事業者によります。「夜間・深夜料金:無料」と明記する事業者がある一方、受付を24時間365日としながら、朝8時前・夜9時以降に3,000円(税別)を設定している事業者もありました。時間帯だけ書いて金額を書いていない事業者もあるため、問い合わせの際に「今の時間だと時間外料金はいくらか」まで確認してください。

当日、現金はいくら用意すればいいですか

一律の答えはありません。「お支払いは現金のみ」と明記する事業者もあれば、クレジットカード・PayPay・コンビニ後払いに対応する事業者もあります。また、火葬の後ではなく前に支払いを求められる場合もあります。受付窓口と実際に来る加盟店が別のサービスでは、加盟店によって条件が変わることもあるため、予約を確定するときに「支払い方法」「支払うタイミング」「当日必要な現金」の3点を確認してください。

自治体に頼めば安く済みますか

安い自治体もありますが、一律ではありません。今回確認した21件では、高知市の410円から倉敷市(市外)の30,800円まで幅がありました。特に市外料金は高く設定されていることが多く、一宮市は市民2,000円に対して市外15,000円(7.5倍)です。また、そもそも制度がない自治体(秋田市)や、市営炉を閉鎖した自治体(苫小牧市)もあります。

自治体でも遺骨を返してもらえますか

返してもらえる自治体もあります。今回確認した21件のうち、藤沢市・倉敷市・大津市・新冠町・横浜市の5件で返骨に対応していました。ただし条件があり、藤沢市は生後6ヶ月以上の犬・猫に限る、倉敷市は犬・猫のみで小動物は対象外、大津市は聖苑へ持ち込んで「収骨する場合」を選んだときのみ、といった違いがあります。なお、火葬への立会いができると案内している自治体は、今回の調査では確認できませんでした。

納骨したあと、毎年お金がかかりますか

個別に納骨する場合は、年間管理料がかかることが多くなります。今回確認した範囲では、東京動物霊園の一般棚が年5,500円(2年更新、更新料5,500円)、新潟ペット葬祭センターが年5,500円(3年更新)、天王寺ペット霊園が年10,000円〜(税抜)でした。合祀の場合は年間管理料が不要な例もあります(東京動物霊園、天王寺ペット霊園)。なお「更新しなかった場合に遺骨がどうなるか」を公式サイト上で公開している事業者は、今回確認した26社の中にはありませんでした。契約前に必ず確認してください。

さいごに

ペット火葬・葬儀の費用は、体重だけでは決まりません。

今回、民間10社と自治体21件の公式情報を確認して、はっきりしたことがあります。

金額そのものより、「何が含まれていて、何が別料金なのか」を確認するほうが、支払う総額の差は大きくなります。骨壺、返骨の方法、時間外料金、出張費、そして支払いのタイミング。どれも、聞かなければ分からないことばかりでした。

自治体の制度も全国共通ではありません。410円で受け付ける自治体もあれば、市外だと30,800円になる自治体もあり、そもそも制度がない自治体もありました。

私たちは、自治体にお願いする以外の方法を十分に知らないまま、3匹の愛犬を見送りました。

自治体にお願いしたこと自体が間違いだったとは思っていません。

ただ、「どのような選択肢があり、それぞれ何が違うのか」を知ったうえで決めることができていたら、見送り方に対する気持ちは少し違っていたかもしれません。

費用だけで急いで決めるのではなく、自分と家族がどのように見送りたいのかを考え、総額とサービス内容を確認してから選ぶことが大切です。

民間のペット火葬も比較してから決めたい方へ

自治体だけで決める前に、民間サービスで利用できるプランと料金も確認しておくと、家族で比較しやすくなります。

ペット葬儀110番で料金を確認する

※対応地域、加盟店、ペットの種類、依頼内容、現場状況などにより、利用できない場合や掲載価格・条件で対応できない場合があります。加盟店によって支払いのタイミングが異なる場合があるため、申込み前に、総額、料金に含まれる内容、追加料金の条件、支払い方法とタイミングをご確認ください。

私が3匹の愛犬を自治体にお願いして見送り、その後に感じたことは、
3匹の愛犬を見送って気づいた、ペットロスとの向き合い方
でお伝えしています。

主な参考資料

法令・行政資料

自治体(政令指定都市・確認日 2026年8月12日)

自治体(中核市・一般市・町村・確認日 2026年8月15日)

民間事業者の公式料金ページ(確認日 2026年8月15日)

掲載している金額は、各事業者・各自治体の公式サイトに掲載されていたものを、上記の確認日時点で確認したものです。全国の平均額や相場ではありません。料金は改定されることがあり、対象となる区分やプランの内容も事業者ごとに異なります。実際に依頼する際は、必ず公式サイトまたは窓口で最新の金額と条件をご確認ください。

本記事は一般的な費用の考え方と確認事項を整理したものであり、特定の事業者を推奨するものでも、個別の法的判断を行うものでもありません。

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この記事を書いた人

運営者プロフィール
はじめまして。このサイトを運営している者です。
実家では、2匹のミニチュアダックスフンド(黒・レッド)と1匹のチワワを、家族の一員として育ててきました。ですが、その3匹を、まるで示し合わせたかのように1年おきに見送ることになりました。当時は火葬や供養について何も知らないまま、自治体に引き取ってもらう形で見送ってしまい、その選び方については今も後悔が残っています。
現在は、自分自身でもミニチュアダックスフンドを1匹飼っています。まだ1歳になっていない子で、日々の成長を見ながら、いつかまた必ず来る「その日」のことを、以前より少し早くから考えるようになりました。
このサイトでは、獣医療や葬儀の専門家としてではなく、あくまで一人の飼い主として、実際に経験したことや、後から知って「もっと早く知りたかった」と感じたことを、正直にお伝えしていきたいと思っています。
ペットとの別れに向き合っている方、これから向き合うことになるかもしれない方にとって、少しでも支えになる情報を届けられればと思います。

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