この記事について
本記事に広告・アフィリエイトリンクは含まれていません。遺品供養や寄付の受付内容は、各寺院・事業者・自治体の公式サイトで確認したものです。特定のサービスをすすめるものではありません。

情報の確認日
2026年10月27日
料金や受付内容は変わることがあります。利用する前に、必ず受付先に確認してください。

首輪、おもちゃ、服、ベッド、写真。ペットが亡くなったあと、家には使っていた物がそのまま残ります。見るたびにつらいけれど、捨てるのも申し訳ない。そう感じて、手をつけられない人は多いと思います。

このページでは、遺品の残し方と手放し方を、選択肢として整理しました。

先に結論:急いで決めなくていい

  • 遺品をいつまでに片付けなければいけない、という決まりはありません。気持ちが落ち着くまで、そのままにしておいてかまいません
  • 決めるときは、残す物と手放す物を分けて考えると進めやすくなります。全部を一度に決める必要はありません
  • 手放す方法は、自治体のごみに出す、お寺などに供養を頼む、まだ使える物を寄付する、の3つが中心です

ただし、使いかけのフードなど傷む物や、まだ使える物を寄付したい場合は、期限があるので早めに考えたほうがいい物もあります。

運営者の場合

私は3匹の愛犬を見送りましたが、遺品の扱いは物によって分かれました。

  • 写真は残しました。あらためて、きれいに現像し直しています
  • 首輪は、今も手元に残っています
  • おもちゃは、捨てました

全部を残したわけでも、全部を手放したわけでもありません。物ごとに、自然とこうなりました。

残す方法

写真は、印刷して残すと見返しやすい

スマートフォンの中にある写真は、たくさんあっても、意外と見返さないものです。お気に入りの何枚かを選んでプリントしておくと、手に取れる形で残せます。

データのままにしておく場合は、機種変更のときに消えないように、パソコンやクラウドなどに分けて保存しておくと安心です。

首輪やリードは、そのまま残せる

首輪やリード、迷子札は小さく、場所を取りません。写真のそばに置いたり、箱にまとめたりして残せます。

なお、首輪やリードを火葬のときに棺へ一緒に入れたい場合、金属の部分があると入れられないことがあります。棺に入れられる物はペットの火葬で棺に入れられるものにまとめています。

毛を残す

火葬の前であれば、毛を少し切って残すこともできます。小さな袋や容器に入れておけば、場所を取りません。火葬が終わったあとではできないので、迷うなら先に少しだけ取っておく、という考え方もあります。

手放す方法

自治体のごみとして出す

首輪やおもちゃ、ベッド、ケージなどは、ふだんのごみと同じように、自治体の分け方に従って出せます。分け方は自治体ごとに違い、同じ物でも素材や大きさで変わります。

たとえば青森市の分別事典では、ペット用のケージは、プラスチック製なら「燃えるごみ」、金属製なら「燃えないごみ」です。大きい物は粗大ごみになることがあります。

品目名で調べられる「ごみ分別辞典」を公開している自治体もあります。「(市区町村名) ごみ 分別 ケージ」のように調べてみてください。

そのまま袋に入れるのがつらい場合は、紙や布で包んでから出す方法もあります。

お寺などに遺品供養を頼む

「ごみとして出すのは申し訳ない」と感じる場合は、遺品の供養を受け付けている寺院やペット霊園があります。公式サイトで確認できた例を挙げます。

受付先内容料金
慈恵院(東京都府中市ほか)リード、おもちゃ、思い出の品などを預かって供養。生もの、危険物、個人情報が分かる物、お守り・位牌など神仏に関わる物は受け付けない。預けた物は返却できないお気持ち3,000円〜
泰聖寺 てんのうじペット霊園(大阪市)写真、服、ハーネス、リード、迷子札、おもちゃ、仏具など。抜魂供養をしたうえで、整理は提携する遺品整理会社に委託記載なし
涙そうそうのペット葬(株式会社終楽)首輪、リード、おもちゃ、服、ベッド、毛布、写真、手紙などを提携寺院でお焚き上げ。金属・ガラス・電池や電子機器などは不可。箱で送る形で、完了まで数か月〜半年ほどかかる場合がある9,900円〜15,400円(箱の大きさによる。送料は別)

同じ「供養」でも、焼いて供養する(お焚き上げ)ところと、供養したあとに整理を業者に任せるところがあります。どう扱われるかが気になる場合は、申し込む前に聞いておくとよいでしょう。また、預けた物は戻ってこないと考えてください。

ペットの火葬を頼んだ霊園で、遺品の供養も受け付けていることがあります。火葬の前なら、そのときに聞いてみるのも一つの方法です。

まだ使える物を寄付する

未開封のフードやペットシーツなどは、保護されている動物のために寄付を受け付けている自治体の施設があります。公式サイトで確認できた例です。

  • 千葉市動物保護指導センター:犬猫用フード、子猫用ミルク(粉末)、未開封のペットシーツ、犬猫用ヒーター、猫砂など。フードは未開封で、期限まで2か月以上ある物。ケージは受け付けていない。先にセンターへ連絡してから、持参か元払いの宅配便で送る
  • 札幌市動物愛護管理センター:ペットフードや猫砂など。開封済み・期限切れのフード、使ったケージやペットシーツは受け付けていない。事前に問い合わせが必要

どちらも、受け付ける物や状態に条件があり、収容状況によっては断られることもあります。送る前に必ず問い合わせてください。お住まいの地域の動物愛護センターでも、同じように受け付けているかを確認できます。

療法食や薬は、千葉市のセンターでは受け付けていません。残った薬の扱いに迷ったら、処方を受けた動物病院に相談してください。

家族で気持ちが分かれたとき

「早く片付けたい」という家族と、「まだ触りたくない」という家族がいることがあります。どちらも自然な気持ちです。

  • すぐに決めなくていい物(首輪、写真など)は、いったん箱にまとめて保留にする
  • 期限がある物(使いかけのフードなど)だけ、先に決める
  • 捨てる前に、ほかの家族が残したい物がないか聞く

子どもがいる場合は、子どもが残したい物を聞いてあげることもできます。子どもへの伝え方はペットの死を子どもにどう伝えるかにまとめています。

よくある質問

遺品は、いつまでに片付ければいいですか

決まりはありません。四十九日などを区切りにする考え方もありますが、それも決まりではありません。供養の「決まり」についてはペットの四十九日や供養に「決まり」はあるのかで調べています。

遺品をごみとして出すのは、良くないことですか

良い・悪いの決まりはありません。自治体の分け方に従って出すのも、供養を頼むのも、どちらも一つの方法です。気持ちが落ち着く方法を選んでください。

次の子を迎えたとき、前の子の物を使ってもいいですか

使ってはいけないという決まりはありません。ただ、病気で亡くなった場合は、使う前に動物病院に相談しておくと安心です。

お骨と一緒に保管してもいいですか

手元供養として、お骨のそばに首輪や写真を置くこともできます。お骨の残し方はペットの遺骨はどうする?納骨・手元供養・自宅埋葬・散骨と、決める前に確認することに、粉骨や骨壺の選び方はペットのお骨を手元に置くには?粉骨・分骨・骨壺の選び方と料金にまとめています。

さいごに

遺品の片付けは、気持ちの整理と重なります。進まなくても、それは悪いことではありません。私も、首輪は今も手元にあります。

見送ったあとの気持ちとの向き合い方は、3匹の愛犬を1年おきに見送って気づいた、後悔しないペットロスとの向き合い方に書いています。

参考資料